校長挨拶

「令和7年度 校長挨拶」

    ~ チャレンジ精神で未来を拓け! ~

                       校長 堤   香

この度は福岡県立武蔵台高等学校のホームページをご覧いただき誠にありがとうございます。第23代校長として令和7年4月に着任いたしました堤 香(つつみ かおる)と申します。

 本校は、古来より人と文化が行き交う筑紫野市の天拝坂に位置しており、校舎からは、宝満山や四王寺山、その眼下に広がる筑紫野、太宰府の町並みを一望することができます。昭和55年4月に開校し、今年で創立46年を迎える本校は、第1学年10クラス、第2学年11クラス、第3学年10クラス、1200名を超える全校生徒を擁する全日制・普通科の高等学校です。生徒たちは、学習はもとより学校行事に部活動にと、明るく生き生きと高校生活を過ごしています。

本校のスクールミッションは「真摯に粘り強く努力し、地域社会で活躍するグローカル人材を育成する学校」(※グローカル人材=グローバルに考える視点を持ち地域社会に貢献する人材)です。丁寧な学習指導による「わかる授業」を実践し、生徒一人一人の可能性を伸ばすとともに、国際理解教育と地域歴史文化教育を柱としたユネスコスクールの活動を通して、グローバルな視点を持ち、地域社会に貢献する人材を育成することを目指しています。

本校の近くには、菅公ゆかりの山として地元で古くから親しまれてきた「天拝山」があります。本校から天拝山山頂までは徒歩約50分の道のりですが、全校生徒による「天拝山登山」は本校創立以来の伝統行事です。登山回数も減り行事の形は変わりましたが、伝統は現在も受け継がれています。2009年に認可され、現在まで継続しているユネスコスクール活動において、本校は「天拝山登山」を地域の文化遺産や自然への愛着を深める教育活動という新たな視点で捕らえ直し、国際理解教育や地域歴史文化教育の推進へとつなげています。  

また、地域歴史文化教育の一環といえる本校「萬葉の里」プロジェクトで作成した「万葉歌碑」拓本は、本校校舎内の各場所を飾っています。ユネスコ委員活動、地域の「蛍の会」の皆さんと連携した環境保全活動など、本校であるからこそ行える特色ある教育活動にこれからも積極的に取り組んでいきたいと考えています。

現代は、予測が困難な時代と言われ、正解のない問いに対して、最適と思われる答えを自分で考えていくことが求められています。このような社会をたくましく生き抜く力の育成を目指し、令和7年度の学校スローガンを「チャレンジ精神で未来を拓け!」といたしました。生徒の皆さんが、武蔵台の生徒であるからこそできること、高校生の今だからできることに果敢にチャレンジし、未来を自らの力で切り拓いていってくれることを願い、職員一同力を合わせて教育活動を進めてまいります。

これからもどうぞ、本校教育活動へのご理解、ご支援を賜りますようよろしくお願いいたします。